本日は、「第4回三浦市国民健康保険運営協議会」が開催されました。
議題は報告事項が1件、
「平成25年度三浦市健康保険事業特別会計決算(案)について」です。

「国民健康保険の抱える諸課題への取り組みは、社会保障制度改革の中でも、
極めて重要な要素である。例えば、国保は国民皆保険のラストリゾート(最終避難所)
としての役割が期待されているにもかかわらず、加入世帯の20%超で保険料が
支払われていない深刻な状況にある。あるいは、国保には、国と地方の一般会計から
多額の税が投入されており、国と地方の財政健全化の観点からも
その再建(財政健全化)が強く求められている」『税と社会保障の抜本改革』西沢和彦著より

全国1,717の市町村国保のうち、収支が赤字だったのは前年度比1.2%増の819保険者となり、
赤字保険者の割合は約半数の47.7%に上っています。(厚生労働省より2012年度)
三浦市も例外ではなく、一般財源から赤字補填(25年度は約6億1千万円)をしている状況です。

これは自治体だけの力ではどうにもなりません。
そもそも国の制度としての「国民健康保険」が破綻していると言ってもよく、
厚生労働省は、制度の見直しを検討しているところです。
国の計画では、平成29年度から国保の運営主体を市町村から都道府県に財政運営を移行し、
市町村は保険税の賦課・徴収と保健事業を担うことになる、とされています。
国民健康保険事業を持続可能なものとするためには、
国が本気になって、更なる財政支援と財政基盤強化のための
抜本改革を行っていくべきだと思います。
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