三浦市の隠れた名所、
私設庭園「隠れ花菖蒲園」が、『神奈川新聞』一面に取り上げられました。
花好きの石井千代子さんが、自宅の庭をいろんな方の力を借りて、40年をかけて手入れしてきました。
ハナショウブは今月末まで、その次は
あじさいも見頃になるいうことです。
『神奈川新聞6.5』より
「自宅前の畑を私設の植物園として無料開放している三浦市の石井千代子さん(84)方で、今年も鮮やかな花たちが競うように咲いた。「みんなに見てもらえるとうれしいよ」。世話をする石井さんの思いに応えるように開花し、今が見ごろだ。40年以上前、農作業で疲れた身に癒やしを求め、ハナショウブを植えた石井さん。徐々に種類は増え、面積も千平方メートルにまで広がった。ウグイスのさえずりが響く谷戸に位置する花園は、いつしか「隠れ花菖蒲(しょうぶ)園」と呼ばれ、多くの観光客が訪れるようになった。
紫の濃淡が美しいハナショウブのほかに、タチアオイやアジサイ、ユリなどが咲き誇る園内には、手すりや散策路を整備。家族やボランティアの助けを借りながら、石井さんも草むしりに精を出す。開花前には風が吹いても、日が照っても心配になり、毎朝目を覚ますたび、成長を重ねる姿を確かめてうれしくなる。
昨年は手入れに根を詰めすぎて肺炎を患い、開花直前に13日間入院。主治医には「自分の体も考えて」と諭された。それでも、来園者の喜ぶ顔が励みだ。
「自分の心が笑っていると、花も笑って見えるんだ」。花との対話を楽しんでいる。
菖蒲園は三浦市南下浦町菊名868。京急線三浦海岸駅からバスで引橋経由三崎東岡行きなどで「神台」下車、徒歩10分。無料の駐車場あり。6月中旬ごろまで楽しめそうだという」