石川たくみ Official Web

都議会ヤジ問題

18日の東京都議会本会議におきまして、
妊娠や出産への支援策を尋ねた30歳代の女性都議に
「早く結婚しろ」「産めないのか」などと
野次が浴びせられ、問題となっています。
女性都議は、発言者の処分を議長に求めましたが、
発言の主が特定されていないという理由で受理されませんでした。

ヤジを浴びせた本人が名乗り出て謝罪し、
撤回する以外に正しい解決の道はありません。
そうでなければ、有権者への信頼、議会への信頼が失われてしまいます。
今回の問題をきっかけに、全国の自治体でより良いより開かれた議会になることを願っております。

この問題には2つの視点があると思います。

①議会の常識、世間の非常識。

国会中継でもご承知の通り、私語やヤジについて、
議会では日常的、議会の常識になってしまっています。
昔は「野次は議会の花」と言われていましたが、
人の話を聞かずヤジを飛ばしている議会を、子どもたちが見てどう思うのか?
と考えると、私は開かれた議会として、私語やヤジは控えていくべきだと考えます。
罰則で解決するのでなく、これは各議員の良識と品位の問題だと思いますし、
最終的には、有権者がヤジを飛ばす政治家を選ぶかを判断するのだと考えます。

三浦市議会では、今定例会よりインターネット中継を開始、
録画も見られるようになりました。
三浦市民の皆様が常に見ているという意識が、
議会を良い方向に変えていくのだと思います。
ぜひ直接傍聴に来られるか、ネット中継をご利用頂き、
三浦市議会を見守って頂くようお願い申し上げます。

②性差別という社会問題

政治や行政が女性の社会進出•子育て支援などを
推進していかなければならない立場にも関わらず、
首都東京都議が不見識や偏見ある発言で中傷する始末…。
政治家の意識変革の遅れは異常とも言えます。

海外米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記事では
「小学生でさえ誤っていると分かる、時代錯誤の中傷」、
米CNNテレビでも「性差別の噴出」とヤジ問題について伝え、
日本の労働市場では女性に対する差別が恒常化している、と分析しています。

社会各分野で指導的地位の3割以上を女性にするという目標を掲げるなど、
安倍政権は女性の社会進出と活躍の機会拡大を「成長戦略」の柱にしています。
そのためには、子育て支援充実など課題は多岐にわたり、
政治や社会が変わらなければいけません。
今回のヤジ問題は、少し前なら当たり前だったヤジが時代錯誤で、
偏見に満ちた性差別であることを強く意識し、
女性の社会進出や活躍のために、反省べきだと思います。

開かれた議会のため、三浦市議会では
インターネットを利用した議会中継を始めました。
【Ustream放送】「三浦市議会平成26年第2回定例会」↓
http://www.ustream.tv/recorded/48832011/highlight/517067