「平成26年8月豪雨」といわれる先週からの豪雨によって、
広島土砂災害はじめ、京都、兵庫、石川、福岡等多くの被害が相次いでいます。
犠牲になられた方に対して、心から追悼の意を表するとともに、
被害に遭われた方々へ心からお見舞いを申しあげます。
行政関係者、消防隊、警察官、自衛隊、医療関係者等、
救助活動をされている方々の懸命なる努力にただ頭の下がる思いです。
広島県は元々土砂災害が多い地域で、1999年の大規模土砂災害がきっかけとなって
国の『土砂災害防止法(2001年)』が制定された経緯もあります。
広島県内の「土砂災害危険箇所」は、全国最多の3万1,987ヵ所に上ります。
今回の大規模土砂災害では、「土砂災害警戒区域」に指定されていない
「土砂災害危険箇所」で起こった地域(安佐南区八木、緑井、山本等)も多く、
広島県の警戒区域指定の遅れも(1万1,834カ所は全国9番目)問題となっています。
また避難勧告放送について、発令のタイミングが遅かったのではないか、という批判や
雷や土石流が放送の音をかき消したり、スピーカーが破壊されて避難勧告を知らなかった、
という被災者の声がありました(『産経新聞8.22』)。
政府としては今回の災害を受けて、(危険箇所から)警戒区域への指定促進の支援や
避難勧告発令の在り方を見直すとしています。(『神奈川新聞8.22』)
三浦市におきましても警戒区域の見直しをはじめ、
さらなる住民への危険性周知の徹底が必要となります。
また騒音やスピーカー破損によって防災無線が聞こえない場合を想定し、
さらに【三浦市防災情報メールサービス】をご活用頂くことで
対応出来る部分もあると考えます。
「土砂災害警戒区域」の指定は、全国で35万4,769ヵ所あり、
うち特別警戒区(レッドカード)は20万5657ヵ所になっています。
三浦市の警戒区域は、178ヵ所で、特別警戒区域の指定はありません。
当市でも「警戒区域」指定まで至らない「土砂災害危険箇所」が
419ヵ所あるので注意が必要となります。
三浦市では、「土砂災害警戒区域」の周知と円滑な警戒避難体制の確立を目的として
「三浦市土砂災害ハザードマップ」を作成していますのでご参考にして下さい。
【三浦市土砂災害ハザードマップ】
http://www.city.miura.kanagawa.jp/kikikanri/dosya-hazardmap.html
【土砂災害警戒区域および土砂災害特別警戒区域とは・・・?】
『土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律』に基づいて
調査を行い、「急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)による災害への注意が必要である」
と都道府県により指定・告示された区域です。