箱根町大涌谷周辺の火山活動活発化に伴う
影響について調査に来ています。
まずは神奈川県温泉地学研究所において
「意見交換会」を実施、山口箱根町長から
ご挨拶頂き、温泉地学研究所里村所長、
箱根町防災課長、観光課長、
小田原箱根商工会議所石村副会頭(仙郷楼社長)、
より状況説明を頂きました。
大涌谷周辺の立ち入り禁止区域は箱根全体のわずか0.3%。
エリアには温泉旅館、ホテル、民家はありません。
噴き出す蒸気の勢いは大分弱まっているようです。
4月26日から発生した群発地震は、
5月15日の509回をピークに
ここ数日地震は全て無感地震で数も少なく(100回程度)なっているそうです。
もしも、噴火が起きたとしても、マグマが噴き出すようなことはなく、
小規模な水蒸気噴火が想定されているそうです。
「地震活動は一時よりは穏やかになってきた
ように見えますが、まだ継続中であり、
将来を見通すには地震活動、地殻変動、噴気ガスの監視が重要です」
観測体制の強化策として、
気象庁は空振計や監視カメラの設置、
温泉地学研究所は地震計の設置、また
国土地理院が衛星による地殻変動の監視、
ドローンでの監視等大涌谷の監視体制を強化しています。
観光への影響としては、災害は受けていないので、営業できない事業者は
雇用調整助成金(3分の2)やセーフティネット保証第4号を受けられていません。
新しい制度設計が必要です。
修学旅行や団体旅行のキャンセルが続いていますが
インバウンド 外国人観光客の減少はみられないそうです。
「箱根の自然に押しつぶされそうになっている」
里村商工会議所副会頭の言葉
「お客様が安全と思って頂けるまで耐えるしかない。
県は風評被害を防ぐ、と言っているが、
安全を訴えるには、学者から噴火の
可能性を否定してもらわないと難しい。」
大涌谷現地は立ち入り禁止ですので、
現地から900m地点より火山活動の実態を目視しました。
衆議院議員牧島かれん代議士にご挨拶頂きました。